Shimuran

Feb 03 2011
サダト暗殺による大混乱とトラウマを経て、ムバラク氏は困難な立場を受け継いだ。サダト大統領が残したエジプトは、1979年のキャンプデービッド合意を イスラエルと交わしたせいで周囲のイスラム諸国から爪弾きにされていた。ムバラク氏の最重要課題は、国の安全保障に不可欠と(サダト氏も)考えていたこ と、つまりエジプトを再びアラブ諸国の仲間内に復帰させることだった。

ムバラク氏はすぐさまプラグマティックで現実的な側面を示し、アメリカに好感された。特に、第一次湾岸戦争で対サダム・フセイン同盟に参加した際にはアメリカに歓迎され、代わりに300億ドルを得た。

し かしここ10年ほどは、イランが大胆さを増し、カタールが思うままに振る舞うなど、野心的なイスラム国家が独自に外交攻勢をかける一方で、ムバラク氏が慎 重すぎるあまりエジプトは外交上の影響力を徐々に失ってきた。アラブ政府の当局者の間には、ムバラク氏が高齢のせいで重視すべきポイントがおかしくなって きているという見方もある。イラン政府の力増大にどう対抗するか戦略を見つけようとするでもなく、ただイランにこだわり続け、イスラエルとパレスチナの関 係を仲介しようと無益な試みにこだわり続けるのは、そのせいではないかというのだ。

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